CONFECTレザーウェア史と、25AW分

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CONFECTレザーウェア史と、25AW分

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2025 Sep 12 New

こんにちは、新谷です。

「CONFECTレザーウェア史と、25AW分」

おおげさなタイトルにしましたが、毎年9月になると、
CONFECTのレザーアイテムの新作をリリースしています。

そこで、
これまでのレザーアイテムを簡単に振り返ってみようと思います。

CONFECTが初めてレザーアイテムをリリースしたのは、2014年。

その際は、ゴートスウェード。山羊革の裏面で、ジャケットでした。
そこから、4年連続でゴートスウェード素材を用いたアイテムをリリースします。

2014年：ゴートスウェードジャケット
2015年：ゴートスウェードアトリエコート
2016年：ゴートスウェードコーチジャケット
2017年：ゴートスウェードノーカラージャケット

2018年は、お休み。

2019年：シープレザー羽織りジャケット

この時は、羊革の表を使いボタンレスのカーディガンのような羽織りでした。

そして、
2020年は、お休み。
2021年も、お休み。
2022年も、お休み。

３年間の休み期間を経て2023年、
薄いシープレザーを用いた新型スポーツジャケットをリリース。

2023年：シープレザースポーツジャケット

記憶に新しい昨年は、カバーオール型。

2024年：ラムレザージャケット

ここまでが今に至る変遷です。

はじめは、ゴートスウェードだったんですね。
振り返ると、初めてレザー素材を使用したシーズンから
11年が経過しています。

ここで書き留めておきたいことは、
レザーを初めてリリースした2014年から
一貫して変わらない、CONFECTとしてのレザーに対する視点です。

レザーを選ぶ時に気をつけてること、
そのレザーで作る服の条件のようなものです。

それは、リネンの服に合うこと、リネンの服と一緒に着れることです。

CONFECTがブランドのメインファブリックとして
名実共に銘打っている「リネン」。

そのリネン服は、柔らかくシワやドレープが生まれやすく、
色はくすみ易い。質感には凹凸や毛羽立ち、節があったりと
自然素材らしい粗野な顔をしています。

服としては、形状の柔らかさ、
角のないフォルムが特徴。タイトな服はなく、
生地の分量を余らすような、生地と体の間を大切にした
ゆったりとした服が主体です。

そんなリネンの服に着合わせれるレザージャケットは、
リネン服の質感に、馴染んで見えるもの。
なので、はじめはスウェードからスタート。
厚みも薄くなければならず、リネンの服の動きと
レザージャケットの動きとがつながってみえるよう
薄いレザーを選んでいます。
近年は、0.7mm厚の手袋用の革を使用していました。

「スウェード」、
「薄手」、
と来て、次の第3フェーズが2025AWだと思っています。

その第３フェーズは、
「変化する色表現」

すなわち、
リネンの服の表情に合うレザーウェアは、
均一で綺麗な質感と色味の服ではなく、
アタリがあるような不均一な表情と
着用する人の使い方によって少し変化した質感の服だ。

という視点に立ち、
今季のレザーウェアをご用意しました。

2025AWの一つのトピックになる、
顔料コートとその色味を落とす加工、「COATING CRAFTS」。
その仲間とも言えるのが今季のレザージャケットです。

今回は、これまで薄手よりも厚みを持たせ、
少しがっしりとした着心地と、タフに使い込める堅牢さを
感じていただける革質をチョイス。
革の芯は茶色ですが、表面顔料はブラックという色合わせ。
ここが味噌で、黒と茶色が掛け合わせったような褐色感があります。
また、アタリが出やすい。
黒顔料が落ちることによるエイジングが見事に生まれます。